ヨハネの手紙第一4章7節~12節
7 愛する者たち。私たちは、互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛のある者はみな神から生まれ、神を知っています。
8 愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。
9 神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。
10 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
11 愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた互いに愛し合うべきです。
12 いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。
いま「絆」という言葉が、頻繁に使われています。「絆」により私たちが一つとされて、震災により傷ついた人々が立ち上がることを切に祈ります。
聖書は、人と人とを結びつける絆を「愛」で結びなさいと言います。『愛は結びの帯として完全なものです。』(コロサイ3章14節)
ここでいう「愛」とは、アガペーの愛(神の愛)を意味します。相手が誰であれ、どんな状態であれ、例えこちらが犠牲を払うことになったとしても、命すら惜しまず、犠牲的な心で愛することがアガペーです。絶対的な愛であり、決して変わらない永遠のものです。
それに対し私たちはが一般的に考える愛は、相対的です。自分に不利益なことが生じたり、報いが返ってこなかったり、自分の期待を裏切るような結果になる場合、愛が冷めてしまったり、どこかへ消えてしまいます。
この世を造られた神と人類との間には、本来強い絆がありました。平安と平和がいつもありました。何の悩みも苦しみもありませんでした。しかし、人類が神を離れ罪を犯したが故に、その絆を人類が断ち切ってしまいました。それ以降、この世には争いや悲しみ、苦しみが絶えないのです。
しかし、神の御子イエス・キリストがアガペーの愛で私たちを愛してくださいました。罪により滅びなければならない私たちの身代わりに十字架で死んでくださることによって、神と人類との間にあった絆を回復させてくださいました。
今こそ、この絆を取り戻すときです。イエス・キリストが示された愛に生きるときです。日本の国にアガペーの愛による絆が回復しますように、イエス・キリストの御名で祈ります。
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