創世記3章21節
神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった。
創世記15章6節
彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
旧新約聖書を通し貫かれている概念の一つに「契約」というものがあります。これは、神様と人間との間に結ばれた契約の事です。聖書の緒論とも言える創世記には、この契約の場面が多く登場しますが、その最初の契約(第一の契約、わざの契約)は、「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。(2:16-17)という契約でした。この契約を守るならば、エデンの園(パラダイス)において永遠の祝福を味わう事が出来たはずでした。しかし、人類はこの契約を破り、永遠の祝福を逃し、罪による呪い(エデンからの追放、労働の苦しみ、産みの苦しみ、病、死)がもたらされてしまいました。悔やんでも悔やみきれない、霊的に極めて深刻な状態となってしまった今の世において、アダムの子孫である私たちは日々苦しみを経験しています。しかし、神は決して人間を見捨てられませんでした。「神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった。」(3:21)の御言葉にあるように、神はどこまでも憐れみ深く、いのちを犠牲にしてまで、人の罪を覆い、贖ってくださるのです。しかし、それには絶対に必要な条件があります。それは「信仰」です。神様を自らの救い主、主として受け入れ、信じることです。アダムとの第一の契約が破られた後、神は人類と第2の契約、すなわち恵みの契約を結ばれます。その代表がアブラハムです。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」(12:1-3)「アブラムよ。恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。」(15:1)「さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。」さらに仰せられた。「あなたの子孫はこのようになる。」(15:5)アブラハムは神様が表わしてくださったこの契約を心に留め、「信じた」のです。「彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。」(15:6)この恵みの契約は第一義的には神とアブラハムとの間に結ばれた契約ですが、しかし、私たち異邦の民もこの契約に預かることができるのです。イエス・キリストを信じ、受け入れるなら、私たちのこの契約の民に加えられるのです。「あなたがたはみな、キリスト・イエスに対する信仰によって、神の子どもです。バプテスマを受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみな、キリストをその身に着たのです。ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって、一つだからです。もしあなたがたがキリストのものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。」(ガラテヤ3:26-29)どうぞ、イエス・キリストを信じてください。永遠の神との契約により、永遠のいのちの祝福を手に入れてください。エデン(パラダイス)を手に入れてください。罪の呪いから解放されて下さい。
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