2011年6月15日水曜日

ペンテコステの喜び

ルカの福音書24章49節
『さあ、わたしは、わたしの父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。』

今週の主日はペンテコステ(五旬節)礼拝でした。ところで、ペンテコステとは何のことでしょうか。
ペンテコステ(五旬節)とは、50日目の祭日という意味で、大麦の初穂の束をささげる日から数えて50日目(7週間後)に行われた祭り(七週の祭りとも言う)がその起源です。立ち穂に鎌が入れられて始まった大麦の収穫の終りを意味するとともに、小麦の収穫の時でもあります。それゆえ「刈り入れの祭り」(出23:16)、「初穂の日」(民28:26)とも呼ばれています。この祭はイスラエルの3大祭(種を入れないパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭り)の一つであり、その日にはいかなる労働もしてはならず、聖なる会合が開かれて、イスラエル人のすべての男子は主の前に出ることが義務づけられていました。まさに、収穫の恵みに対する感謝と主に対する畏れを表現した祭りと言えます。

十字架上の死と葬りから3日の後に復活したイエスは、弟子たちに神の国の福音を委ねます。「あなたがたは、キリストの復活の証人」だと。しかし、弱く、信仰が不足した、イエス様がいないと何とも頼りない彼らにすべてを任せたのではありません。『わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の御霊です。』(ヨハネの福音書14章16,17節)との言葉通り、聖霊を彼らに送ると約束して下さったのです。聖霊は、助ける神であり、人々にイエスを指し示す神であり、イエスご自身と同じ三位一体の神です。だからあなたがたは出て行く前に、そのお方を待ちなさい、聖霊を受けなさいと言われたのです。そして、その約束の聖霊が降られた日がまさに五旬節、ペンテコステの朝でした。聖霊が降られるまで、弟子たちは集まって祈りをしていたと聖書には記されています。おそらく弟子達は、主のみ前に悔い改め、ひれ伏し、悔い改め、熱心に祈っていたことでしょう。そして、聖霊を受けた彼らは、いよいよ力に満ち溢れて、イエスの復活と神の国を証しします。使徒の働き2章には、1日に3千人がイエスを信じ救われ、さらに毎日心を一つにして主を喜び礼拝し、救われる人が起こされたとあります。まさに、旧約時代の7週の祭りのごとく、彼らは収穫の恵みに対する感謝と主に対する畏れを体験したのでした。

この約束は彼らだけのものではありません。新約時代を生きる私たちにも御霊の約束が与えられています。御霊を受けましょう。共に主を喜び、主を畏れましょう。

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